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臨済宗大本山 円覚寺

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2024.12.15
今日の言葉

健康の三原則

玉城康四郎先生は、一九一五年熊本のお生まれです。

一九九九年にお亡くなりになっています。

七月のお生まれで一月にお亡くなりになっていますので、満八十三歳でいらっしゃいました。

ご著書の『無量寿経 永遠のいのち』を読んでいると「健康の三原則」ということが書かれていました。

一部を引用してみます。

「ここで健康ということについて考えてみたいと思います。

健康の三原則がいわれております。

食事・睡眠・運動であります。」

と書かれています。

食事と睡眠と運動の三つが健康の三原則だと説かれています。

たしかに食事と睡眠とそれに運動は大事でしょう。

いいものをおいしく食べて、よく眠り、よく運動していれば健康になると思います。

まずその食事について玉城先生は、

「いずれも個人差があって一様ではありません。

食事はその人の体質や年齢にふさわしい食事―ただ大事なことは、ヴィタミンが多いとか少ないとか、カロリーが重いとか低いとかいうことだけではなしに、食事は命の糧でありますから、それを合掌礼拝していただくという心構えが大切であります。」

と書かれています。

ここに食の本質が語られていると感じました。

まずその人の応じたものがあるのです。

ある人にとって健康にいいものが、他の人にもいいとは限りません。

そして時にもよります。

夏にいいものが、冬にもよいということはないのです。

そしてカロリーなども大事な要素でありますが、感謝していただくことが大事なのです。

その感謝は、ゆっくりよく噛むことに現れます。

有り難いと感謝してゆっくりよく噛んでいただくことが肝心であります。

その感謝していただくことを玉城先生は、

「つまり、ヴィタミンやカロリーという物質的な観点だけに分断してしまうのではなくて、命の糧として、ヴィタミンやカロリーをも包括する全人格的な態度で頂戴するということが大事であります。」

と説かれています。

次に睡眠であります。

「また、次の睡眠も、七時間眠った、八時間眠ったというのではなく、質の高い睡眠、量よりも質であります。

つまり、ぐっすりと熟睡することであります。

そのためには、ダンマに打ち任せて眠りに入る。

眠ってしまったら自分ではコントロールができません、ノン・コントロールであります。

だから、眠りに入ろうとするときの心構えがとても大事になるのです。」

と説かれています。

玉城先生の説かれる「ダンマ」とは形のないいのちそのものであります。

玉城先生は、「キリスト教の人は神に祈ってから寝に就く。

仏教徒はダンマや如来を憶念しつつ眠りに入る。

そうすると、意識の上ではノン・コントロールの自分が、その間にもダンマにコントロールされておるのであります。

そのことは実は目覚めた瞬間に、ハッと分かるのであります。

どういう状態で眠っておったかということがですね。

つまり、ダンマに満たされて熟睡していたということが知られてくる。」

と説かれています。

あれこれ思い煩って考えごとしながら眠るというのはよくありません。

いくら長い時間橫になっていても疲れもとれないでしょう。

やはりすべてを投げ放って、大いなるいのち、仏さま、如来さま、仏心の中に抱かれる思いで感謝して静かに呼吸をして眠ってゆくのが一番であります。

ダンマ、形なきいのち、大いなるいのちは、今の自分の呼吸に息づいています。

その呼吸に任せるようにして眠ります。

そして運動について玉城先生は、

「それから運動です。

これも単に手足や体を動かすだけではなく、呼吸とマッチしてやることが大切であります。

私は体が弱いため、以前からいろいろな運動を試みてきました。

自彊術、西式健康法、ヨーガ、そして今は中国の気功を続けています。」

と書かれています。

「ジョギングは毎朝やっていますが、もう三十五、六年になります。

ジョギングという名称がおこっていない時からです。

それぞれに効果がありますが、個人差があると思います。

自分の体質や好みに従って適切なものを選ぶのがよいでしょう。」

と説かれています。

玉城先生がジョギングをなさっていたとは意外であります。

たしかに走ることも体にいいものです。

玉城先生は、気功がよいと仰せになっています。

私が今一番実践しているのは、やはり礼拝、五体当地であります。

一般の方と布薩を行うときにも呼吸に合わせて丁寧に礼拝するようにしています。

礼拝、五体投地は、尊敬と感謝を全身で表すものですが、運動にもよいのです。

それに呼吸に合わせるとなお一層身心によいものです。

玉城先生がジョギングをなさっていたというように、足は大事であります。

人間の原点はやはり二本の足で歩くことです。

礼拝は立ったり坐ったりを繰り返しますので、自然と足腰の鍛錬になります。

体を股関節から折り曲げるので、これも良い運動になるものです。

そして玉城先生の仰るダンマ、大いなるいのち、仏心にわが身をすべて投げ放つのでこれほどよい営みはありません。

布薩に参加されて、毎日礼拝を習慣にしていると仰ってくれた方がいましたが、こんな良いことはないものです。

礼拝して坐禅する、礼拝して食事する、礼拝して眠る、これを習慣にしたいものです。

 
横田南嶺

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