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臨済宗大本山 円覚寺

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2023.04.26
今日の言葉

感動の法話

先日の日曜日、円覚寺の日曜説教が行われました。

日曜説教は、戦後朝比奈宗源老師がおはじめになったものです。

朝比奈老師は、毎月の第一日曜日と第三日曜日に法話をなさっていたのでした。

それが足立大進老師になって、第二日曜日と第四日曜日に行うようになりました。

朝比奈老師は、月に二回ともご自身で法話なさっていたのですが、足立老師は、後進を育てる為にも、ご自身は第二日曜日だけになさって、第四日曜日の法話は、円覚寺派の和尚様方に担当してもらっていました。

そういう次第で第四日曜日は、いろんな和尚様が法話をなさっているのです。

昨年二月の寿徳庵の和尚様の法話は素晴らしいものでありました。

また三月の内田一道老師の法話もまた素晴らしいものでありました。

折に触れて、教学部長の松原先生も法話をなさってくださっていますが、部長の法話が素晴らしいのはいうまでもありません。

先日の第四日曜日には、吉岡洞然老師が法話をなさいました。

吉岡老師は、初めての法話であります。

法話の時、私は修行道場の摂心でありましたので、直接拝聴することはできなかったのですが、あとで録音で聞かせてもらいました。

あまりにも素晴らしい内容でしたので、これは多くの方に聞いてもらいたいと思って、動画を公開することにしました。

是非ともご視聴いただきたいと願います。

吉岡老師は、島根県松江のお生まれであります。

松江に枕木山華蔵寺という大きなお寺があります。

そこのお弟子でありました。

華蔵寺は、臨済宗南禅寺派の名刹であります。

不思議なご縁で、私が得度した師である小池心叟老師は、この華蔵寺で出家して小僧生活を送られていたのでした。

師匠が得度した寺でありますので、そのお寺のお弟子さんが円覚寺に修行に来られたのには、不思議なご縁を感じたものでありました。

ただいまの華蔵寺のご住職は、私が建仁寺で修行していた頃の先輩の方であります。

修行道場に入ってばかりで何も分からない当時の私に、親切に教えてくださった方でありました。

そんな先輩の和尚が、お弟子を円覚寺の僧堂に寄こしてくださったのですから、有り難く思いました。

吉岡老師は、修行時代から群を抜いているところがありました。

いつも冷静沈着で、まわりをよくご覧になっていて、常に的確な判断をなさっていました。

周囲への気配りもよくできる青年でありました。

長らく修行道場で修行されて、そのまま華蔵寺の住職になられる方でありましたが、是非とも鎌倉の円覚寺で多くの方をご指導いただきたいと思って、一昨年私が華蔵寺までうかがって、私の住職する傳宗庵の弟子としてもらい受けに行ったのでした。

先方も大事な跡取りでありますから、複雑な思いであったと察しますが、ご了承くださったのでした。

かくして、傳宗庵の副住職として正式に認める為の儀式を行う、その最中に思わぬことが起きたのでした。

詳しくは法話をお聴きいただきたいのであります。

円覚寺派の住職、または副住職になるには、本山で儀式を終えなければなりません。

立班垂示式といいます。

一日か十五日の祝聖という儀式に合わせて行っています。

まずはその前日に本山に来て、午前中から儀式の稽古を致します。

夕方には、宗務総長に最終点検をしてもらって、管長に挨拶します。

その頃に、ご縁のある方々が本山に集まってこられます。

まだ昨年はコロナ禍ということもあって、ご両親のみをお招きしていたのでした。

翌日には、朝5時前から儀式が始まります。

はじめに方丈で管長と相見する儀式から始まります。

ついで一番中心となる儀式が舎利殿で行われます。

円覚寺派の和尚となるにふさわしいかを試される儀式でもあります。

修行して会得した一則の公案を提示して、儀式に参列している僧たちに、問いかけをします。

すると修行僧二人が進み出て、新しく和尚になる方に問答を挑みます。

それぞれの問いに漢文で答えます。

それらの問答を終えて、新しく和尚になる方は、開山様の真前でお数珠をいただくことができます。

お数珠は、和尚になってはじめて使えるものなのです。

そうして開山様の前でご自身の決意を表した漢詩を唱えて三拝するのです。

それらを管長はじめ円覚寺山内の和尚たちが見届けるのです。

そうして楞厳呪というお経を唱えます。

そのあと大方丈に席を移して改衣式を行います。

ひとつひとつ細かい作法があって時間もかかるのですが、今までの修行僧だった時の法衣から、和尚の茶色の法衣に着替えて、改めて管長に礼をし、山内の和尚様方にも礼を尽くします。

そうして、法衣を着替えたところで、管長が和尚に円覚寺派の住職、もしくは副住職という職状を渡すのです。

これもはじめに宗務総長が恭しく職状を管長に捧げます。

管長はそれを受け取ります。

そこで、新しい和尚が、管長の前に進み出て職状を受け取るのです。

そのあと、管長から新しい和尚に言葉があります。

そして一同茶礼といって、お茶をいただくのです。

そのあと、仏殿に行って、毎月行っている天皇陛下の聖寿万歳を祈る祝聖という儀式に新しい和尚も参列するのです。

それから、新しい和尚は、舎利殿の裏山にある開山様のお墓にお参りします。

それが終わってから、新しい和尚は、参列された方々や山内の和尚さまに法話をするのです。

厳密に言えば、吉岡老師もこのときに初めての法話をなさっています。

ただこれは試験としての法話という一面があります。

かくして、前日のお昼頃から始まる一連の儀式が翌朝に終わるのであります。

そうして円覚寺派の和尚として認められることになるのです。

吉岡老師も昨年の三月十五日にその儀式を行う予定でありました。

その前の日に思わぬことが起きたのでした。

どうなることかと、私などもとても心配したのでした。

多くの方が祈る心が通じたのか、実に奇跡のようなことが起きたのでした。

詳しくは法話をお聴き下さい。

涙無しには聞けない話であります。

話の内容もさることながら、そのお声、リズム、間の取り方なども素晴らしいものです。

なによりも吉岡老師の誠実な人柄が伝わってくるのです。

多くの方々のご縁に恵まれて、奇跡のようなことも起きて、ただいまの吉岡洞然老師がいらっしゃるのであります。

円覚寺にこういう方がいてくださると、将来も明るいと確信しているのであります。

感動の法話、是非お聴きください。

 
横田南嶺

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