一口法話
【一口法話:ライブ配信】第46回 羅漢さんに思う
円覚寺には、五百羅漢の軸が伝わっています。一幅に十人の羅漢さんが画かれていて、五十幅あるのです。
今年の円覚寺宝物風入れは、この五百羅漢さんのみ公開します。
そこで、羅漢さんにまつわる話をさせてもらいます。
岩波書店の『仏教辞典』によりますと、
阿羅漢、サンスクリット語アルハットに相当する音写。羅漢とも略称する。
漢訳は応供(おうぐ)。
尊敬・施しを受けるに値する聖者(しょうじゃ)を意味する。
インドの宗教一般において、尊敬されるべき修行者をさした。
原始仏教・部派仏教では修行者の到達し得る最高位を示す。」
と説明されています。
そして更に
「釈尊の10の別称(十号)にも<応供>の名がみられるように、もとは仏の別称であったが、のちに仏と区別されて、弟子(声聞(しょうもん))に<阿羅漢>の称が当てられるようになった。
特に大乗仏教では批判的に声聞を阿羅漢と呼び、仏と区別した。
中国・日本では仏法を護持することを誓った16人の弟子を<十六羅漢>と称し、また、第1回の仏典編集(結集(けつじゅう))に集まった500人の弟子を<五百羅漢>と称して(異説もある)尊崇することが盛んになった。
特に禅宗では阿羅漢である摩訶迦葉(まかかしょう)に釈尊の正法が直伝されたことを重視するので、釈尊の高弟の厳しい修行の姿が理想化され、五百羅漢の図や石像を製作して、正法護持の祈願の対象とした。」
と書かれています。
そんな次第で、禅宗では羅漢さんを修行僧の理想の姿として大切にしてきています。
羅漢さんにまつわる話をライブでお届け致します。
横田南嶺
■詳細情報
日時 | 11月6日(土) 午前10:30~ |
URL | https://youtu.be/Tm3rJB3rp1Y |
参加方法 | 当日、配信時間までにスマートフォン、パソコンより上記URLにアクセスください。 |
その他 | 変更等がありましたら、ホームページの「管長侍者日記」にてご連絡いたします。 |