一口法話
【一口法話】 第十七回 「驢馬(ろば)が井戸を見る」
「驢、井を覷(み)るが如し」 という禅語がございます。
ある禅僧が質問しました。
「仏様が様々な人々の願いに応じて姿を現し、私たちに救いの手を差し伸べてくださりますがこれはどういうことを表しているのでしょうか?」
そうするとある修行僧が
「それは驢馬が井戸を見るようなものだ」
と答えました。
その答えを聞いた師匠は、「悪いことはないが、まだ八割だ」といいました。
修行僧は、「では、お師匠さんならばどう答えますか?」と聞きました。
師匠は言いました。
「井戸が驢を見るようなものだ」
これはどういう意味なのでしょうか?
お手すきの際にご覧くださいませ。