icon_arrow-r_01 icon_tryangle icon_search icon_tell icon_download icon_new-window icon_mail icon_p icon_facebook icon_twitter icon_instagram icon__youtube

臨済宗大本山 円覚寺

臨済宗大本山 円覚寺

  • 円覚寺について
  • 拝観案内・アクセス
  • 境内案内
  • 年間行事・法要
  • 管長のページ 2025.06.19 更新
  • 法話会・坐禅会・
    写経会
  • 御朱印・御祈祷
  • 円覚寺売店
  • お知らせ
  • Q&A
  • リンク

© 2019 ENGAKUJI
ALL RIGHTS RESERVED.

お問い合わせ

2020.07.25
今日の言葉

眠ることも修行

玉城康四郎先生の『スタディーズ 華厳』を輪読して学んでいます。

華厳経の浄行品には、日常の暮らしの一つ一つについてその心構えが説かれています。

この内容についても、またいずれ紹介したいと思っていますが、その中に

「夕のねむりにつくときには、すべてのはたらきをやめ、心の動乱をはなれよう」

という一文があります。

これについて玉城康四郎先生は、

「睡眠というのは毎日やっていることですから、その心がけによって何年かたったら天地の開きがでてきます。」

と睡眠も重要性を示唆されています。

では、どのように眠るのがよいかというと、

「寝む時、つまり布団の中に入って、

今ここにいきづいている毘盧遮那仏

あるいは仏に一切をうち任せて、

ぐっすり眠りに入る」

ことだというのであります。

眠っている間は無意識ですので、自分で調整はできません。セルフコントロールがきかないのです。

しかし、仏さまに一切を任せて眠りに入ると、玉城先生は、

「セルフコントロールはきかないけれども、ブッダコントロールがおこってくる。仏がコントロールしてくれる」

と説かれています。

そうして毎晩毎晩繰り返していると、

「その心がけ一つで何年かたつうちには、自分の全人格体の上に大きな開きがでてきます」

というのです。

「念仏者は、南無阿弥陀仏を唱えながら眠りに入る。

…キリスト教の方は、ベッドにひざまづいて神に祈ってから床に入る。

禅行の人は仰向けにねたまま坐想に入る。

何もない人は、ともかく仏さまに打ちまかせればよい」

というのです。

そして「睡眠をとるということが、いかに重要な仏道の一つであるかということが知られる」と書かれています。

『天台小止観』には、「調五事」といって、五つを調えることが説かれています。

その五つとは、
「食事」
「睡眠」
「身体」
「呼吸」
「心」
です。

坐禅の説明では、身体と呼吸と心の三つを調えると説明されますが、その前に食事と睡眠を調えることが説かれているのです。

これは大事なことです。食事を調える、そして睡眠を調える、その上での坐禅なのです。

特に眠りは、一日の内のかなり長い時間を費やしますので、大事なことであります。

私は、最近川野泰周さんに教わったボディスキャン瞑想をして、眠りに入るようにしています。そして、すべてを仏さまにお任せする気持ちで行っています。

眠ることは単なる休むことではなくて、大事な仏道なのです。
 

横田南嶺

眠ることも修行

前の記事
次の記事

カテゴリー

  • 僧堂提唱(37)
  • 坂村真民 詩(88)
  • 掲示板 (今月の詩)(31)
  • 今日の言葉(2114)
  • 今日の出来事(164)
臨済宗大本山 円覚寺

〒247-0062 鎌倉市山ノ内409  
TEL:0467-22-0478

  • 円覚寺について
  • 拝観案内・アクセス
  • 境内案内
  • 年間行事・法要
  • 管長のページ
    • 管長侍者日記
    • ビデオ法話
    • 回覧板 (おしらせ)
  • 法話会・坐禅会・写経会
  • 御朱印・御祈祷
  • お知らせ
  • リンク
  • 円覚寺売店
  • Q&A
  • お問い合わせ