夏期講座
夏期講座 令和二年特別編
本来ですと、今年は五月三十日から六月二日までの間、第八十五回夏期講座を開催する予定でした。私どもも、よもや夏期講座が中止になるとは、思いもしなかったのですが、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響で、やむなしと判断しました。
今年お願いしていた講師の先生方には、来年講演をお願いして、それぞれご快諾をいただいています。来年を楽しみにしていただきたいと思います。
ただ、私の講座のみは、皆さまにご覧いただこうと思って、動画でお送りします。
平成二十二年に管長に就任してから、毎年『無門関』という禅の書物を、読んできています。
『無門関』は、四十八則の禅の公案(問答)をまとめた書物であります。
既に十年勤めて、一年に四則ずつ講義して、第四十則まで終えたところです。
今年は第四十一則から学びます。
初めてご覧いただく方もいらっしゃるかと思いますが、
『無門関』という書物は、一則から並べられている公案の順番に、特別の意味があるわけではありません。
どの公案を学んでも、そこから禅の教えに触れることができるのです。
緊急事態宣言が解除されましたが、まだまだ不安定な状況のように思います。予断を許さぬように思われます。
土日に外出されることもあろうかと思いますが、どうぞお時間があればご覧くださいませ。
配信は夏期講座の予定通り、本日から四日間お送りいたします。
横田南嶺