一口法話
【一口法話】 第八回 「霧濃ゆくとも」
横田南嶺管長による一口法話 第八回をお届けします。
俳人 高浜虚子(たかはま きょし)が、灯台創設八十周年記念の年に一句詠まれました。
「霧如何に濃ゆくとも嵐強くとも」 (『六百五十句』(虚子)より)
今はなくなりました、灯台守は海に向かって光を照らし続けていました。
どんな深い霧でも強い嵐でも人のために灯し続ける。
そんな灯台守の心は失いたくないと思うところです。
昨今の状況も深い霧のようで強い嵐のようで。そんなときに何を頼りに前に進めばいいのでしょうか。
お手すきの際にご覧くださいませ。
侍者しるす