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臨済宗大本山 円覚寺

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2020.05.20
今日の出来事

猫に呼ばれる

寺の門のところに、いつも猫がいます。

この猫はそもそも、私のいる正伝庵の裏で産まれました。産まれた時には、ほとんど死にかけていました。

それを、当時の修行僧が、一生懸命に介抱し、病院にも連れていって診てもらい、しばらく僧堂で療養していたのでした。

助かるかどうかと思っていたところ、介抱の結果、元気になって、総門のところで暮らすようになりました。

幸い寺の職員さんたちにもかわいがられ、ますます元気になりました。

そのうちに、拝観の方々からも人気になって、よくカメラで撮影されたりもしていました。

だんだんと人にも馴れて、拝観の方からカメラを向けられると、ポーズでもとっているかのようにさえ見えたものでした。

少し人気が出てきますと、私が門を通っても、素知らぬ振りをするようになりました。

以前世話になった恩など、どこ吹く風という感じです。

そんなところがまた猫の魅力なのでしょう。

拝観客からカメラを向けられると、得意になっているのに、たまにこちらがカメラを向けようとすると、わざと知らんふりしてどこかに行ってしまうのでした。

本日の午後、久しぶりに門を出て郵便ポストまで出ていって、その帰りに、私に向かって、「ニャーニャー」と呼ぶ声が聞こえてくるではありませんか。

なにごとかと思うと、猫であります。

そうだ、このところ拝観客がいなくなって、誰もかまってくれなくなったので、猫も退屈していたのでしょう。

猫は新型コロナウイルスのことは知らないのでしょうか。

普段なら相手にされない私に声をかけてくれて、写真撮影にも応じてくれました。

猫に呼び止められてしばし会話しながら写真を撮っていました。

呼び止められる私も、私を呼び止める猫も、ともに暇なのでした。

穏やかな午後のひとときでありました。


 

横田南嶺

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