今日の出来事
熊野本宮
和歌山県新宮市にある臨済宗妙心寺派清閑院の前住職後藤牧宗和尚の葬儀の導師を勤めるために、実に久しぶりに紀州を訪れています。
新宮に入る前に、熊野本宮大社に参拝しました。
ただいま熊野本宮大社は、小高い丘の上にございますが、もとは大斎原(おおゆのはら)という熊野川の中州にあったのです。
明治時代の水害のあと、今の場所に移されました。
ですから、太古からずっと、本来は川の中州に神社があったのです。
大斎原は、実に聖地であり、神々が降臨したまうのも、なるほどその通りだと納得のできる場です。
おりから桜もきれいに咲いていました。写真は、大斎原の桜です。
周囲には田んぼが残り、熊野川のほとりの土手沿いの景色などは美しく、日本の原風景がそのまま残っているように感じました。
朝鎌倉を出る時には、寒い吹雪の中でしたが、熊野に来ると穏やかに晴れて暖かく、全くの別世界です。
和歌山では、田辺市以南の紀南地方には、まだコロナウィルスの感染者も出ていないということもあって、実にのどかな雰囲気であります。
横田南嶺