生きることのむつかしさ
坂村真民記念館の出展されている掲示板の詩は
生きる
生きることの
むつかしさ
生きることの
ありがたさ
生きることの
うつくしさ
まかせきって
生きることの
よろこびに
燃えよう
という詩です。
新型コロナウィルスの流行をかんがみて、ついに来月の日曜説教も中止になりました。
東日本大震災の翌々日が日曜説教の日に当たりましたが、小人数でも休まずに行いました。
大雪で電車の止まった日も、集まった方はわずかでしたが、休まずに行いました。
昨年の台風で電車が止まった日もまた、小人数でも休みはしませんでした。
しかしながら、このたびのウィルスの流行によって、中止にせざるを得なくなりました。
やむを得ぬことと思います。
三月八日の日曜日には、動画で法話を配信する予定ですので、そちらをご覧下さいませ。
もう一つの掲示板の詩は
柔軟心
いいことばだなあ
つよくもなく
よわくもなく
かたくもなく
ひろくてふかくてかどがなくて
ありがたいことばだなあ
幼な子が母親を信ずるごとく
人間が人間を信じ合う時の
くることを祈ろう
そう思ってわたしは
夜明けの町を歩いてきた
何もかも無くしたとき
何もかもありがたく
何もかも光り輝いていた
一途に咲いた花花の
うれしい心を受け取ろう
やさしい心をほめてやろう
という詩のはじめの一節を書いたものです。
柔軟心の詩は、全詩集の第一巻にある「ペルソナ詩語抄」という長編の詩の一節です。
講談社の『花ひらく 心ひらく 道ひらく』には、「柔軟心」と題して載せられています。
いろんな事が起こってまいりますが、
ひろくてふかくてかどがない柔軟な心で対応してゆきたいと思います。
横田南嶺