今日の出来事
大盛況
坂村真民記念館開館八周年記念特別展、「鎌倉円覚寺黄梅院の掲示板の詩」の開展式は、盛大に行われました。
西澤孝一館長の熱意のたまもので、地元の砥部町の町長、町議会の議長、教育長、それに主催となってくださった愛媛新聞社の社長、南海放送の社長などという、錚々たる方々が集まってテープカットが行われました。
講演会も三百席準備してくださったのが、満席でした。
椅子も隣が空いていないように、何度も案内してくださり、びっしり一杯詰まっていました。
その日は、朝からの雨でした。
雨の日のなかでも満席だったので、一層感動しました。
真民先生の詩に
白い椿
雨に濡れてやってきてよかった
禅堂には白い椿が
一輪活けてあった
まったくそれは
清浄そのものといってよかった
ああ
自然だけはいつも変わらない
自然だけはいつも美しい
ぬかるみの道を帰りながら
いつまでも一輪の花の白さが
目にしみてはなれなかった
という詩があります。
一輪の椿には及ぶべくもなくありませんが、聴きに来て下さった方が、
すこしでも「よかった」と思っていただけるように、精一杯の話をさせてもらったのでした。
思えば高校生の頃に、真民先生の本を読んで手紙を出して以来、四十年に近いご縁が実っての開展と講演でした。
感慨無量でありました。
西澤ご夫婦、砥部町の皆様方、お集まりくださった皆様には感謝するばかりであります。
横田南嶺