今日の出来事
たくあん漬け
どなたの言葉であったか忘れましたが、禅僧たるものは、たくあんを漬けるのと梅干しを漬けることを忘れてはならないというのがありました。
そんな言葉が耳に残っている為か、今でも、冬のたくあん漬けは自ら行うようにしています。夏の梅干しも自分で漬けています。
禅僧としての暮らしの基本を忘れてはいけないと思っています。
今年も、無事たくあん漬けを終えました。
円覚寺の僧堂では例年一月の半ばに、三浦にある円覚寺派のお寺のご協力をいただいて、
大根の托鉢を行って、三浦のお寺の境内をお借りして干しておきます。
それを二月になったら取りに行って、僧堂に持って帰り、たくあん漬けを行います。
塩をたくさん入れて古漬けようにするものや、塩を薄くして浅漬けをいただくものなど何種類かにわけて漬けています。
不易流行と申しますが、時代が変わっても変わらぬ暮らしも大切にしたいものであります。
横田南嶺