今日の出来事
本は読むもの
「本は、読むもの」などというのは、当たり前だと思われるでしょう。
飾るものでもなし、読む以外にはないと思われます。
先だって上京した折に、大きな書店に立ち寄って、仏教書のコーナーをのぞいていると、
なんと私の本が並んでいるではありませんか。
数えると十冊もあります。
ここに無い本も出していますので、十冊以上は出してきたことになります。
そこで思うのが、「本は読むものであって、書くものではないな」ということです。
本を読むことは好きです。本を読むときは、落ち着きます。
部屋の中では、本に囲まれて暮らしています。
本を読むことで、自分の知らなかったことが分かり、知らなかったことが分かると、世界が広がるように感じます。
しかしながら、書いて出すのは大変です。
もうこんなに本を出したのなら、十分だと思いました。
「本は、読むもの」に徹しようと思いつつも、今年も既に三冊の出版が進んでいます。
一冊は、既に原稿の校正も終えて、出版を待つのみ。
もう一冊は、ただいま校正中で、月末までにあとがきを書いて終わり。
次の一冊は、編集中なのであります。
なかなか思うようにはいかないものであります。
横田南嶺