今日の出来事
花園大学で講演
一日は、朝本山の行事を終えて、僧堂の解制の諸事もすませて上洛。
午後から花園大学で講演しました。
主催は、京都宗教系大学院連合という組織であります。
怨親平等について講演。
円覚寺で、元寇のあと敵味方を区別せずに平等に供養されたことに注目し、もともと仏典には「身内にも他人にも平等に接する」という意味で使われていた「怨親平等」という言葉を、敵味方供養に場に於いて無学祖元禅師が、用いられたことを順を追って話をしました。
その話のもととなる華厳の教え、毘盧遮那仏とはどんな仏さまなのかということから話を始めました。
普段の公開講座では、教堂という百名程度の教室で講義をしますが、今回は大講義室を用意してくれました。
「怨親平等」とは、あまり聞き慣れないテーマですので、どのくらいの人が集まるのかと思いましたが、大勢の方々が熱心に聴いてくれました。
ありがたいことでありました。
怨親平等というようなテーマは、今の時代には大事なことです。
テロや紛争、ヘイトなどが問題となる時代ですから、まさにタイムリーとも言えます。
こういうタイムリーはうれしいものではありませんが……
横田南嶺