今日の言葉
二月一日
二月一日は、僧堂の雪安居解制の日であります。
十月二十日に雪安居結制をはじめて、一月三十一日までが制中。
副司や典座などの役についていた者は、交代休息という二泊三日のお休みがもらえます。
三日間は、僧堂も朝晩の参禅もお休みになるのであります。
本来なら、私もすこしはゆっくりしてと思うのですが、それが本日は花園大学で午後から講演会なのであります。
京都・宗教系大学院連合というところの主催の公開講演であります。
なんでも今回が花園大学が当番となったらしく、総長の私に講演するようにとのことなのです。
演題は、怨親平等についてでありますから、最近ずっとあたためてきたテーマであります。
日本に古来からあった、怨霊を鎮めるための鎮魂と、
無学祖元禅師が華厳の思想をもとに敵味方を区別せずに供養されたという教えとが相まって、
「怨親平等」という思想が生まれたことを論じるつもりであります。
新幹線の中では、近々出版予定の本の校正に励みます。
「精出せば 凍る間もなき 水車」
横田南嶺