今日の出来事
七草粥
修行道場であっても、お正月の三が日は、
坐禅や独参などの修行はお休みになって、ただ大般若の祈禱のみを行います。
四日から三日間は、信者さんたちに般若札をもって年始廻りをして、
七日の朝から平常の坐禅独参が始まります。
七日の朝は、いつものお粥に七草を入れて、七草粥を頂戴します。
一月の十五日の小正月には、小豆粥をいただくというように、季節ごとの習慣も大事にしているのです。
七草粥をいただいて、毎日新聞を読んでいると、『季語刻々』というコラムに、
大なべに七草がゆの湯気みどり
という句が目にとまりました。
坪内稔典先生は、「湯気みどり」がいいなあ。七草がゆがうまそうだと記されていますが、
句の作者は、なんと小学四年生だとか。
湯気まで七草のみどり色になって、
新年に天地大自然の恵みをいただくという思いが、伝わってきました。
横田南嶺