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臨済宗大本山 円覚寺

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2018.10.25

「神農」


千体仏

 神農というのは、古代中国の伝説の皇帝の一人です。医療や農業の神様として祀られています。

 まだ農耕の行われていなかった太古の人々は、何でも手当たり次第に食べていました。

草でも木の実でもキノコでも貝でも、皆食べたりしましたので、毒に当たったり病気になって

苦しんだりしていたそうです。それは確かにそうなるでしょう。

 そこでこの神農が、あらゆる植物などを吟身し、毒かそうでないか確かめたらしいのです。

その為に自身は何度も中毒症状にかかったと言われます。そして人々に、何が毒であるか、

食べて大丈夫かを教えたといいます。

 それから、木で農具を作り、大地を耕して五穀を植えて農耕を人々に教えました。

そこから、農業の神様とも尊崇されています。

 我々は今、食事の度に、「功の多少を計り彼の来処を計る」といって、この食事がここに運ばれるまで

どれだけの手がかかったかを考えるという意味の言葉をお唱えしています。

しかし、せいぜいどなたが下さったものなのかを考えるくらいでしょうが、思えば、こうして安全に食事が出来るには、

長い年月にわたって、それこそ農耕を教えた神農から、毒か薬かを見分けた多くの人達のおかげでなのです。

だからこうして安心して食べ物をいただくことができるのです。

 そう思えば、今のこのいのちは、何気なく生きているようでも、人類の長い叡智の末に賜ったものであると分かります。

 自分一人の力でどうなるものでもない、大いなる力がはたらいて今ここに生きていると感じられます。

そう思えば、うかうかしているのではなく、しっかりと充実して生きねばならぬと思うのであります。

(平成30年10月24日 横田南嶺老師 入制大攝心 『武渓集提唱』より)

「神農」

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