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臨済宗大本山 円覚寺

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2018.10.23

「白沢の図無ければ」


白沢(はくたく)の図無ければ 

禅語に「家に白沢の図無ければ、是の如き妖怪有り」というのがあります。

白沢というのは、中国の伝説上の動物で、黄帝が狩りをしていて捕まえたといいます。

麒麟や鳳凰などと同じく聖天子が世に現れた時に、出現するとも言われます。

何でもよく人語を話し、万物の情に通じたいいます。

 それが病魔よけになると信じられて、為政者は身近に白澤に関するものを置いたようです。

日本でも日光東照宮拝殿の将軍着座の間の杉戸に白澤の絵が描かれているらしいのです。

江戸時代には、庶民の間にも魔除けのお守りとされていたようです。

 そこから、このような禅語になっているのでしょう。

魔除けのお札が無いと、妖怪が現れるぞということです。

 これは何を表しているのでしょうか。「内魔動ずる時外魔便りを得る」とも申します。

心の内に、疑心暗鬼と申しましょうか、不安の募っていると、外からさまざまな魔に襲われるということです。

 白隠禅師も、三十一歳の頃、岩滝山という山中で坐禅していて、不思議な体験をしました。

なにやら妖怪のような化け物が現れてきたというのです。

しかし白隠禅師は、一心に読経し、心を澄ませて坐禅をしていると自然と消えてしまいました。

そこで、自分の心の中の魔が、外に現れてくるのだと気がつきました。

妖怪を恐れる心が妖怪を造り出していたのです。すべては心が造り出すものだと悟ったのでした。

 我々も、まず腰骨をしっかり立てて、丹田に気力を充実させて、

一心不乱に呼吸三昧になっていれば、何も恐れるものはないのです。

 「白沢の図無ければ」というのは、気力も萎えて、腰もぬけて、

心が散乱してしまっている状態をいうのでしょう。

そうなると、魑魅魍魎が現れてくるぞと戒めています。

「正法に不思議無し」、正しく修行していれば、恐れるものはありません。

(平成30年10月23日 横田南嶺老師 入制大攝心 『武渓集提唱』より)

「白沢の図無ければ」

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