icon_arrow-r_01 icon_tryangle icon_search icon_tell icon_download icon_new-window icon_mail icon_p icon_facebook icon_twitter icon_instagram icon__youtube

臨済宗大本山 円覚寺

臨済宗大本山 円覚寺

  • 円覚寺について
  • 拝観案内・アクセス
  • 境内案内
  • 年間行事・法要
  • 管長のページ 2025.06.21 更新
  • 法話会・坐禅会・
    写経会
  • 御朱印・御祈祷
  • 円覚寺売店
  • お知らせ
  • Q&A
  • リンク

© 2019 ENGAKUJI
ALL RIGHTS RESERVED.

お問い合わせ

2017.01.23

「救ってやろう」と思わない 一日一語133


 <円覚寺境内・法堂跡にて>
 
横田南嶺老師が先日、居士林で行われたブラウン大学宿泊坐禅会での懇談会で

アメリカの大学生の質問に答えられたことをまとめてみました。

 学生: 私は、他人の苦しみを感じる時、その苦しみを安らかにしたいと

いう気持ちになります。他人の苦しみを治すのは、自分の中に慈悲の心を

育てることが良いと教わりました。

 しかし、苦しんでいる人を助けようとしても、その結果に到らず、

安らかになることにならないことの方が多いと感じています。

 老師は、他人に苦しみがあるとお感じになる時にどうなさいますか?

その場合になったら、どうするのか?アドバイスをいただけませんか?

老師: あなたは、「他人の苦しみを感じて何かをしてあげたい。

その為には、慈悲の心を育てることが必要である」と言いましたね。

 そうではなくて、他人の苦しみを見て何とかしてあげたいと思う心が

そのまま慈悲の心なのよ。その慈悲の心でいることだけなのよ。

私どもにできることは。

 それでいて、けっこうな効果があるものなのよ。こないだも、東京のお寺の

坐禅会で『碧巌録』という漢文の難しい語録を提唱しているのだけれど、

「この提唱をして人を救ってやろう!」なんてかけらも思わない。(一同笑)

「こんな難しいもの読んでもわかるもんか」と思ってやっている。(一同笑)

 しかし、こないだ、ある青年が私のところに来て、「私は老師の提唱を聴いて

救われた」と言うんだね。私は「えー!」と思ったね。

 だから、普段、慈悲の心でいれば、救おうと思わなくても、相手は

「有り難い!」と思うんだね。

 今日もあなた方を救ってやろうとは、これっぽっちも思っていない。(一同大笑)

思っているのは、早く8時半(懇談会終了予定時間)にならないかということだけだ。(一同大笑)

あと5分だ。(一同大笑)

<平成29年1月13日 ブラウン大学宿泊坐禅会懇談会にて>

「救ってやろう」と思わない 一日一語133

前の記事
次の記事

カテゴリー

臨済宗大本山 円覚寺

〒247-0062 鎌倉市山ノ内409  
TEL:0467-22-0478

  • 円覚寺について
  • 拝観案内・アクセス
  • 境内案内
  • 年間行事・法要
  • 管長のページ
    • 管長侍者日記
    • ビデオ法話
    • 回覧板 (おしらせ)
  • 法話会・坐禅会・写経会
  • 御朱印・御祈祷
  • お知らせ
  • リンク
  • 円覚寺売店
  • Q&A
  • お問い合わせ