「応無所住(おうむしょじゅう)」 一日一語132
横田南嶺老師が昨日の僧堂攝心で提唱されたことをまとめてみました。
禅というのは、どんな教えであろうと悟りであろうと「これだ!」と
思い込んだ途端に「それは違う!」とやります。
『金剛経』にありますように、絶えず永遠に否定をし続ける。
「これである!」といったら、すぐ「これでない!」
「これでない!」といったら、すぐ「これである!」
「これである!」といったら、すぐ「それではない!」という風に
一所に止まることをしない。
これを「応無所住(おうむしょじゅう)」という。
これが『金剛経』も要ですが、要であるのだけれど、「要である!」と
思った途端に、「そうではない」のです。
(平成29年制末大攝心2日目提唱より)