一日一語 66
確かに宗教というのは、あまり、のめり込んだり、狂信的になると、
これまた多少、困った面も出て参りますけれど、おおらかな意味で
宗教心を持つということは、大事なことだと思います。
でその、宗教心というものは、どういうものであるかといいますと、
こういうことを聞いたことがございます。
それは、目に見えないものに対する恐れであると。目に見えないものに
対する恐れ、慎みというでしょうかね、恐れ慎む気持ちであると。
その目に見えないものを神様といったり、あるいは仏様といったり、
あるいは何ですかね、イスラムですと、アラーといったり、ま、様々な
言葉で表している、言葉の違いではないかと、いうようなことをいった
方がおります。
確かにこの、目に見えないものに対する恐れ、目に見えないものを
大切にするという心は、私たちは、非常に大事だと思います。
{月桂寺発行冊子 『横田南嶺老大師御法話』より}