やればできると信じる
-大方丈 裏庭-
臘八大攝心2日目
横田南嶺老師が僧堂攝心で提唱されたことをまとめてみました。
私たちが修行をする上で大事なことに大信根(だいしんこん)、つまり信じることが
あります。信じるというのは、何を信じるのか?それは、「お互い、こうしてやればできるんで
ある」ということを深く信じるのです。
ようやく昨日から臘八大攝心が始まったところですが初めての人は、1週間つとまるのかと
不安に思うであろうし何年もやっているものでも公案(禅の問題)が行き詰まってしまい
自信を失うこともあるかもしれない。
しかし、信じておいていただきたいのは、「自分もやればできるのである!」ということです。
なぜなら、やればできる力があるからこうして、ここに、円覚寺の僧堂(専門修行道場)で今、
雲水の格好をして禅堂内に坐っているのです。物事というのは、その人ができる能力があるから
こそこういう風に縁が結んでいく。縁が結ばれたということはできることの何よりの証拠です。
人間、時には死の覚悟することも大切です。そして、たとえ死んでも悔いがないというくらい
覚悟をすればどんなことも乗り越えることのできる力を誰もが持って生まれて来ています。
この力を信じることこそ大信根です。その力を持っていることを決して自分で見限っては
いけません。
-妙香池の紅葉を愛でる人々-