本当の坊さんとは?
先日13日、円覚寺・信徒会館2階で行われた住職研修会の様子です。
横田南嶺管長には釈宗演老師について講演をしていただきました。
その講演の一部をまとめてみました。
釈宗演老師に「敢えて苦言を吐く」という文章があり、その中で真の坊さんとは何か?について
ふれています。その内容は「頭を剃って衣を着ているからといって坊さんとして十分なのではない。
お経を唱え、念仏をしていれば、それで十分ではない。戒律を守り苦行をしているからとって坊さん
として十分なのではない。博学、たくさん勉強をしているのは、それはそれで立派だけどそれだけでは
十分ではない。
坊さんの本領は自分のことは無我でなければならない。自分自身が無我であれば人に対する時は
和合であります。これが坊さんとして一番大事なことです。自分のことはこれっぽっちも考えず
人に会うときは柔らかでその人その人に応じて接していく。
どんなに立派な学問があってもどんな立派にものがしゃべれても、この和合がなければ坊さんではない。」
「夫れ僧耶は・・・自身無我なり。自身無我なるが故に他に対する時は和合なり。」お坊さんは、和合それが
一番大事な資質なのです。
(後記)
円覚寺専門修行道場(僧堂)では、明日から26日まで1週間の集中坐禅修行期間(大攝心)に入ります。