生き通しのいのち
僧堂の月並大攝心も今日で中日です。
シャクヤク 黄梅院
横田南嶺老師が僧堂攝心で提唱されたことをまとめてみました。
私たちが目指すところは、お釈迦様がみたのと同じ体験をすることです。
それは朝比奈宗源老師の言葉でいえば、仏心は古も今も生き通しであるという
ことです。生まれたといって喜び、死んだからといって嘆き悲しむけれど
仏心は生まれたからといって増えるわけではないし、死んだからといって
減ることもない。
常楽我浄であり、永遠にきよらかで永遠に安らかで永遠に静かでそして
その光明に満たされているのが仏心です。これが私たちのこころのおおもと、
源です。
あらゆるいのちはこの仏心を備えている。仏心の中にお互いはこのいのちを
いただいている。生まれる前も、生きている間も、死んでからも仏心、仏心とは
一秒も離れることはない。
仏心は生き通しであります。仏心の他には、大宇宙には蟻のひげ一本も
ありはしない。このことを体得することが、お釈迦様と同じ体験をすること
なのです。