臘八中日
12月4日(水) 臘八大攝心 中日
<円覚寺山内・居士林 山門>
横田南嶺管長が提唱されたことをまとめてみました。
惰性で坐禅をしていたのではだめです。力を込めて一呼吸一呼吸
おへその下、おなかの下を張り詰めていく。
昔から仁王様の気迫を持って坐れと言います。そうすれば、体がそびえ立ってくる
気持ちになる。全身が燃えてくる感じ出てきて頭から湯気が出てくるののでは
ないかと思う位の気持ちになる。
坐禅をしていて縮こまるようでは駄目です。大きく坐らなくてはいけない。
そしておなかに力を込めてやっているとお経の声も通るようになってくる。
下腹部を風船をふくらましたかのように張り詰めていく。しぼんでいるようで
まだまだです。そうして、どんどんと張り詰めていくと最後はパンと破裂する
感覚がある。
それは決して風船がなくなったわけではありません。自我が破裂して天地と
1枚になったところです。
我という 小さき心を捨ててみよ
三千世界に 充ちるいのちぞ
それは、もう自分と他人との隔てのない、生き通しのいのちです。
「生きているものを確かにつかみより」と古人が言った世界です。
この生き通しのいのちを体験する修行であります。