12月3日(火) 臘八大攝心 3日目
<円覚寺山内・黄梅院>
横田南嶺管長が提唱されたことをまとめてみました。
公案(禅の問題)というのは、断命根(だんみょうこん)という、
考えを断ち切る為の刀のようなものです。それを公案を解こうとして
あれこれと考えてしまっては、考えれば考えるほど答えからは
遠ざかってしまう。
公案は、意識・妄念を全部斬る捨てて片付けていく一振り刀なのです。
あらゆる公案がそうなのです。
何年坐っても坐禅布団の上で足を組み腰を立てて、鼻から天地一杯の空気を
吸い込んで、無字の一呼吸でもって意識分別を断ち切る修行です。何年修行を
やろうとこの繰り返しであります。