外に向かうは迷い
5月23日(木) 月並大接心・中日
円覚寺境内もアジサイがちらほらと咲き始めました。
管長様が今日の僧堂接心で提唱されたことをまとめてみました。
私たちが持って生まれたこころというのは、みんな仏様と同じこころです。
そんな尊いこころを持っているのにどうして現実は、こうな風になってしまうのか。
それは、一心の向けようによって迷いの凡夫となり、仏となるからです。
こころをどこに向けるか?です。迷いというのはこころを外の世界ばかりに
向けることから生まれます。外の世界に向けるから、むさぼり、いかり、愚痴、
愚かさが増長してしまう。
そして、せっかく持って生まれた仏心一つの尊さがわかっていないから
外のものばかりにとらわれてしまう。まず、自分の本性・仏心に目覚めて
そうして外の世界に引きずり回されないことが肝心です。
親が生みつけてくれたものはこの仏心一つしかない。この仏心に外のものが
欲しい欲しいとどん欲の心を増長させ餓鬼の世界を作り出し、あんにゃろ、
こんにゃろと憎しみいかり心で修羅の世界を作り出してしまっている。
外のものはどうであろうと一切執着を起こさない。この私たちの持って生まれた
尊いこころにまず目覚めることが大切であります。
今朝は暁天坐禅会の担当でした。16名の方がご参加くださいました。
最近、暁天坐禅会が終わって宗務本所に帰ってくるとだいたい、
かなちゃんがエサをもらうのを待っていてくれます。
キャトフードをお皿に入れてあげると一心不乱に食べて
いつに間にか、どこかに去って行きます。良い境涯ですね。