坐禅の姿勢について
4月21日(日) 入制大攝心・2日目
今日も、管長様は昨日に引き続き朝比奈宗源老師の「直説坐法」について
提唱をされました。坐禅の姿勢について詳しく紹介されていますので
一部を抜粋してみました。
「背骨を真っ直ぐに立てて、尻をー尻の穴が後ろに向く位に、こうして下腹を
前に出して上半身を少し揺るがすようにして、まわってる独楽がだんだんと
とろんでいくように、自分の一番安定するところに落ち着ける。
歯は奥歯をがっちり合わせる。達磨さんは口をへの字に結んでおります。
あれは奥歯を噛み合わせたらああなる。慌てたとき歯の根が合わぬといいますように
歯の根が合わぬときは決して落ち着きません。
舌べらは上顎につけ、眼は閉じない。閉じると寝たり、妄念が出やすい。必ず
半眼にして視線を前にし、臍舌二寸五分くらいのところに力をいれる。そして
息を数えるのがよろしい。
息を一つから吸って、吐いて、ヒトーっとして、一から十になったら亦一つから
始める。ところが数をよむと言ったら何でもないようだが、我々の心というものは
直にものを考える癖がついている。
息をはっきり、はっきり数えることは容易ではない。三つとか四つ数えると
もうどこかへいってしまう。又妄念が出たと、一々気にかけるのもいけない。
出たと思ったら、すうっとだまって数を続けることだ。
臍の下二寸五分位、丹田といいますが、臍下丹田に力を入れる。これが一番
妄念が出ない。」