生きる道のよすが
12月14日(金) 臘八大攝心 提唱最終日 その2
「明るく生きる心の教え」が本来の仏教であるはずが、
現代においてその教えが本当に活きているか?であります。
先日、ある雑誌にオウム真理教事件に関わった
ある弁護士さんの記事が載っていました。なぜ、
若者達があんなにもオウムに入ってしまったのか?
その要因の一つは、日本の伝統仏教に魅力がないということ。
そして、日本のお寺は単なる「風景」「景色」でしかないということ
でした。
若者が仏教を生きる道のよすがとして求めてきたときに
はたして、それに対応できる伝統仏教の僧侶がどれほど
いるのか?
このままでは伝統仏教は衰退の一途であり、「風景」「景色」
のままでは存続できないし、その必要もないと書かれて
いました。
外からはこう厳しく見られているのであります。私達、
伝統仏教の坊さんもまだまだ努力が必要であります。
皆さん方には、それでもそんな現代社会の中で、
頼りとされるお坊さんになってもらいたい、
私の願いはこの一つです。
(後記)
臘八大攝心もいよいよ大詰めとなりました。
明朝は午前6時過ぎから仏殿に於きまして成道会と
なります。