丹田を練る
11月22日(木) 月並大攝心3日目
管長様が僧堂攝心で提唱されたことをまとめてみました。
私たちは、誰もが例外なく、仏心という尊い心を持って生まれています。
この心は、人を活かす慈悲の心としてはたらいていくこともできる一方で、
扱い方を一つ間違うと、犯罪を犯したり、人様にたいへんな迷惑をかけたり
とどのつまりは、命を殺(あや)めかねないものでもあります。
仏心とそういった様々な犯罪を犯してしまう心とが別の心であるかと
いうと決して別ではないのであります。
この心をいかに攝(おさ)めて、よく活かしていくか?これが私たちが
こうして取り組む坐禅であります。
手を組み足を組み、腰骨を立てて、グッとお腹に力を込めて、細く長く
息をはく。まるで、お腹の中から細い糸をはくかのように、息をはいていく。
お腹、おへその下にグッと力をこめる。そうすると心というものは、自然と
穏やかに落ち着いていきます。
落ち着くばかりか、お腹の底の方からコンコンと気力がわいてくる。
少々の寒さや眠気を克服していけるだけの気力がわいてきます。
気力がわいてくる源という意味で丹田であります。ひたすら、この
丹田を練ることが肝心であります。
<黄梅院>