願いを持って生きる
9月2日(日)学生大攝心最終日
管長様が本日の学生大攝心で提唱されたことをまとめてみました。
人の一生は川の流れに浮かんだうたかた、泡のようなものであります。
浮かんでは消え、また、浮かんでは消え、それを繰り返していく。私達の
一生はこの一時(いっとき)であります。
この流れを仏教では仏様のいのち、仏様のこころ、仏様の手のひらの中
懐(ふところ)の中といい、この中で一時のいのちをいただいて生きている
のであります。
死ぬまでの間の一時であります。それが長いか短いかは誰にもわからない。
しかし、どうせ、いただいた一時のいのちであるならば、何か人の為に
尽くして輝いて生きていきたいものであります。
こういう願いを起こすことが私達の仏道の修行です。
何か人の為に尽くしていきたいということは4つございます。
一つめは、「布施」。何かを人に施すこと。
二つめは、「愛語」。人に言葉をかけてあげること。思いやりのある言葉を
かけてあげることであります。
三つめは、「利行」(りぎょう)。何か人の為にして差し上げること。
四つめは、「同事」(どうじ)。これが一番難しいのですが、その人の
身になってあげること。その人の迷い・苦しみを知ってあげること。
自分も同じ気持ちになってあげることであります。慈悲の究極であります。
こういう良い願いを私達も自分の願いとして生きていこうというのが
私達の修行であります。
(後記)
おかげさまで、平成24年度夏季学生大攝心は無事に終了と
なりました。参加者の方々、暑い中、本当にお疲れ様でした。
誠に有り難うございました。
管長様が総茶礼(解散式)の時のお話で、「みなさんの坐禅会に対する
感想や要望をぜひお聞かせください。」と仰せになりましたので、
早速、役位の雲水さんが要望箱(アンケートBOX)を用意して
くれました。参加者の方から多くのご意見、感想をいただきました。
貴重なご意見、誠に有り難うございました。
このブログのコメントでも何かありましたら、お知らせいただければ
幸いです。(返信は必ずしもできませんが)
ご要望に少しでもそえるように精進して参りますのでこれからも
宜しくお願いいたします。