全細胞の総力をあげて
6月22日(金)半制大攝心3日目
管長様が僧堂攝心で提唱されたことをまとめてみました。
私達は一念迷いの心を起こして様々な煩悩に振り回らされて
迷いに迷いを重ねてしまう。しかし、そんな私達でも、本来、仏であり
みんなまごうことなく仏として生まれてきてあるのが道理であります。
人間の体の細胞というものは、何十兆もあるとのことです。人の体は
その何十兆もの細胞達が総力をあげて生きようとしている。私達は
その生きる力を信じていくのだ。それこそ仏といっても結構で
ありましょう。
みなさん方の体の細胞で「オレが、オレが」「自分さえよければいい」と
自我を主張しているものがありますか?そんなものはありません。
何十兆もの細胞が全総力をあげて生きようと活動しているのです。
それこそ成佛の様子です。
公案(禅の問題)は、頭の片隅でゴチャゴチャ考えたって埒があかない。
この体、全身丸ごと、打ち込むのです。今日の言葉で言えば、
この体の全細胞の総力をあげて修行に打ち込んでいく。
自ら仏であると信じてやってもらいたいと思います。
<黄梅院> 未央柳(びおうやなぎ)