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臨済宗大本山 円覚寺

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2012.05.24

地裂け天崩れるような思い

5月24日(木)月並攝心5日目
 管長様が僧堂攝心で提唱されたことをまとめてみました。
 雪厳祖欽禅師が、師匠である無準師範禅師からの嗣法の香を
焚くときに「破蒲団上に地裂け天崩るる」という言葉を述べられました。
 師匠と弟子の関係は様々で、ほめてほめて、認めてあげて大事に
育て上げる場合もあれば、全く仇と敵のように敵対して、弟子も
恨み骨髄に徹して、そして法を受け継ぐ場合もあります。
 無準禅師と祖欽禅師は、全くそりが合わず、最後まで敵対して
祖欽禅師は血のにじむような修行をされました。たいへんな艱難
辛苦の上に修行をして、師匠には厳しくあたられ、十年の間、
苦しみぬいた末、法を継がれました。
 その時の言葉が「長い間、坐って坐って坐り抜いたから、
単蒲団(坐禅用座布団)はもうボロボロに破れてしまった。
大地が裂け、天が崩れるような思いをしてきたものだ。」
であります。これは、祖欽禅師の一つの率直な実感であろうと
思います。
 「地裂け天崩るる」ような思いをして修行をしてようやく得ること
できる心境であります。
 その祖欽禅師が修行をしているときに、昏沈(トロンとして眠たい)と
散乱(気が散って仕方がない)に悩まされ、同僚の僧に「どうしたら、
これを乗り越えられるか?」と訊きました。僧は言いました。
「猛烈に坐ることだ!尻あて(用座布団)を高くして、しっかり腰を
立てて渾身を尽くして呼吸と一つになれば、眠気は吹っ飛んで
しまう!」と。
 腰骨を立てて、全身の気力を丹田(おへその下)に允たしめて
気力を込めて出入りの呼吸です。一呼吸一呼吸に自分の
全身全霊を打ち込む。「(坐っていて目の前に見える禅堂の)
敷き瓦が割れるがごとく(の気迫で)坐れ!」と修行時分に
よく言われたものです。
「地裂け天崩るる」にはそういう厳しさが込められています。
 

地裂け天崩れるような思い

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