十二因縁
5月23日(水)その2
管長様が「十二因縁」について、赤ちゃんをたとえにわかりやすく
説明されていたのでまとめてみました。
1,無明・・・何にもわからない状態です。赤ちゃんは
その後の人生どうなるのかはまったくわからない状態で
生まれてきます。
2、行・・・そこに命が作り出されて
(母体で赤ちゃんが形成されて)
3、識・・・意識が芽生えて
4、名色・・・親が名前をつけて「~ちゃん、~ちゃん」と
呼ばれ、自意識が形成され
5、六処・・・目で見て、耳で聞いて、鼻でかいで、、、と
活動するようになり
6、7触、受・・・赤ん坊がお母さんにふれたら気持ちいい
お父さんにふれたらいやだなあと思う感受作用、好きだ
嫌いだが芽生え、
8、愛・・・それがさらに高じて好きなものにはどん欲になり
9、取・・・とる、自分のものとしてしがみつく。赤ちゃんが
ものを手で握れるようになると自分のものとして意識して
離さないように。
10、有・・・これは私の体、これは私のクツ、これは私の
食べ物、、、自分の所有するものであると主張しここで
争いが起きてくる。国同士の争いも原理は同じです。
11、生・・・そうであるから、苦しみの生活をし
12、老死・・・老いて死ぬまで苦しみます。
以上のようにどのように迷いが生じ、どのように
人は苦しんでいくのか、その様子が冷静に観察
されています。
結局は、何にもないところに、私達が勝手に
自分があると思いこんで、他人と争っている
だけなのではないか。その仕組みがわかっていれば
何ということはないのであります。
<方丈からの風景>