虚空を家と住みなして
5月21日(月)月並攝心2日目
管長様が僧堂攝心で提唱されたことをまとめてみました。
風は息 虚空はこころ 日はまなこ
海山かけて 我が身なりけり
自分という小さなものに、小さな自分の小さな世界の
中で毎日あくせくして苦しんでいる。牢獄の中で修行を
していると思っていると誠に哀れであります。
それよりも、自分が天地の主人公になった気持ちで、
禪堂で坐っていただきたい。外に吹いている風と自分の
呼吸は一つである。この広い大空と我がこころは一枚である。
あのお日様と我が目は一つである。海も山もみな我が身、
我がこころである。
あら楽し 虚空を家と住みなして
須弥を枕に うたた寝の春
このくらいの大きな気持ちで坐ってもらいたいもので
あります。
甘茶が咲きました。ガクアジサイの変種です。<黄梅院>
4月8日のお釈迦様の誕生日(花祭り)に仏像に
甘茶を注ぎかけますが、これはお釈迦様が誕生時に
八大竜王がこれを祝って産湯に甘露を注いだという
故事によるものだそうです。