icon_arrow-r_01 icon_tryangle icon_search icon_tell icon_download icon_new-window icon_mail icon_p icon_facebook icon_twitter icon_instagram icon__youtube

臨済宗大本山 円覚寺

臨済宗大本山 円覚寺

  • 円覚寺について
  • 拝観案内・アクセス
  • 境内案内
  • 年間行事・法要
  • 管長のページ 2025.07.04 更新
  • 法話会・坐禅会・
    写経会
  • 御朱印・御祈祷
  • 円覚寺売店
  • お知らせ
  • Q&A
  • リンク

© 2019 ENGAKUJI
ALL RIGHTS RESERVED.

お問い合わせ

2012.05.03

仏の子 その2

5月3日(木)
 昨日の新聞のコラム欄に、昭和天皇と戦災孤児
との次のような逸話が載っていました。
 陛下が昭和24年に佐賀県に行幸された時の
お話です。
{寺では境内に孤児院を造り、戦災孤児40人を
養っていた。陛下は部屋ごとに足を止められ、子供
たちに笑みをたたえながら腰をかがめて会釈し、声を
掛けて回られた。ところが、最後の部屋では身じろぎも
せず、厳しい尊顔になる。一点を凝視し、お尋ねになった。
 
 「お父さん、お母さん?」 少女は2基の位牌を抱きしめて
いた。女の子は陛下のご下問に「はい」と答えた。大きく頷かれた
陛下は「どこで?」と、たたみ掛けられた。
「父は満ソ国境で名誉の戦死をしました。母は引き上げ途中で
病のために亡くなりました。」「お寂しい?」と質された。少女は
語り始めた。
 「いいえ、寂しいことはありません。私は仏の子です。仏の子は
亡くなったお父さんとも、お母さんとも、お浄土に行ったら、きっと
また会うことができるのです。お父さんに、お母さんに会いたいと
思うとき、御仏様の前に座ります。そして、そっとお父さんの、
お母さんの名前を呼びます。するとお父さんも、お母さんも
私の側にやってきて抱いてくれます。だから、寂しいことは
ありません。私は仏の子供です」
 陛下は女の子の頭を撫で「仏の子はお幸せね。こらからも
立派に育ってくれよ」と仰せられた。見れば、陛下の涙が畳を
濡らしている。女の子は、小声で「お父さん」と囁いた。
陛下は深く深く頷かれた。}
 心の奥底まで響くお話ですね。

仏の子 その2

前の記事
次の記事

カテゴリー

臨済宗大本山 円覚寺

〒247-0062 鎌倉市山ノ内409  
TEL:0467-22-0478

  • 円覚寺について
  • 拝観案内・アクセス
  • 境内案内
  • 年間行事・法要
  • 管長のページ
    • 管長侍者日記
    • ビデオ法話
    • 回覧板 (おしらせ)
  • 法話会・坐禅会・写経会
  • 御朱印・御祈祷
  • お知らせ
  • リンク
  • 円覚寺売店
  • Q&A
  • お問い合わせ