無門関36則
1月19日(水)
老師が淡青会坐禅会で提唱されたことをまとめてみました。
自分のお寺に帰る雲水に老師が必ずおっしゃることがある。
一つめは、あいさつをすること。和尚さんをはじめ寺の中の人は
もちろん、お墓参りに来た人にも声をかけること。
二つめは、毎朝みなさんがくる前に掃除をすること。
三つめは、朝、本堂でお経を読むこと。
だそうです。
坂村真民さんの詩に
「こちらから、頭を下げる。こちらから、あいさつをする。
こちらから、手を合わせる。こちらから、わびる。
こちらから、声をかける。
すべて、こちらからすれば、争いもなく和やかにいく。
仏様もこちらから近づいていこう
どんなにか喜ばれることだろう。」とあります。
相手に対して通じていくもの、訴えかけていくものは
こちらの「至誠」つまり真心である。
本当に真心をもって相対していく、真心をもってあいさつをする、
真心をもって声をかけていけば、どんな状況であっても
おだやかに、なごやかに片付いていく。
(後記)これが、昨日紹介した「トイレの神様」除穢忿怒尊のお姿です。
僧堂の東司(便所)入り口左上に安置されています。
次回は「お風呂の神様」を紹介します。