今日の言葉
残暑見舞い
この時期
残暑見舞いを頂戴致します。
いろんな方々からお見舞いを頂戴しますが
その中に、岸田ひろ美さんからのご丁寧な
封書のお見舞いをいただきました。
岸田ひろ美さんは、昨年の円覚寺夏期講座で
講師をお願いした方であります。
そもそものご縁は、
一昨年岸田先生の著書
『ママ、死にたいなら死んでもいいよ』が出版され
その記念の講演会を拝聴にでかけて、
すばらしいご講演に私が感銘を受けて
昨年の夏期講座の講師をお願いしたのでした。
著書の帯にも書かれていますように
長男を出産、知的障害を抱えていることがわかり
主人を突然亡くされ
一人で娘さんと息子さんを働いて育てている最中
病に倒れ、下半身麻痺となるという
壮絶なご体験をされています。
しかしながら、実に娘さんともども
明るいご性格で、すばらしい母子なのであります。
夏期講座にお招きする方は大勢いらっしゃいますが
この岸田先生のように、一年経った後にも
残暑お見舞いを下さるような
心づかいをされる方は、そんなにいません。
岸田先生のようにご苦労をされた方ほど
人に対する心づかいが細やかになれるのでありましょう。
深く感銘を受けました。
横田南嶺