一口法話
【一口法話】怨親平等の心
一口法話もこれが今年最後となります。
一年の最後に何をお伝えしようかと思うと、やはり円覚寺開創の根本精神である「怨親平等」についてです。
コロナ禍になるまでは、この「怨親平等」について研究し、講演してきたのでした。
コロナ禍によって、差別と排除の考えは一層強くなっているように感じます。
是非とも年の暮れに、この「怨親平等」の話をしなければと思いました。
数えてみると一口法話もこれで二十五回、ちょうど切りのいいところで年を越します。
敵も味方もない、平等な仏さまの心をお互いに見失わないようにしたいものであります。
穏やかな心で年を越せるようにと念じて、「怨親平等」の話をお届けします。
横田南嶺