お知らせ
新年のご挨拶
実を言いますと、私は本年喪中でありまして、喪中葉書を出して、年末年始の挨拶は遠慮申し上げますと、皆さまに伝えているのであります。
それなのに新年の挨拶とは何事だと思われるかもしれません。
令和二年の二月に前管長の足立大進老師がお亡くなりになっていますので、師匠が亡くなったあとの喪中なのであります。
しかしながら、寺としての喪中はないという古来からの考えもございます。
個人としては喪中かもしれないが、寺は多くの方がお参りする場でありますので、喪中はないというのであります。
これもその通りなのです。
懇意にしています念法真教さんなども、燈主がお亡くなりになっても、喪中はないということで、変わる事なく布教するのが報恩の道だという仰せになっていました。
何事もない年であれば、喪中で一人部屋にこもっていればいいのかもしれませんが、年の瀬になってもコロナの収まる気配はなく、収まるどころか一層感染が拡大しています。
思うように帰省もできない、多くの皆さまが不安に思う中、せめて何か一言伝えたいと思ってご挨拶をさせていただきます。
一月一日午前九時のライブ配信を予定しています。
この動画は、その時間にご覧になれなくとも、動画は残りますの、あとでもご覧いただけます。
動画でも「管長の顔を見るだけホッとする」と言ってくださる方もいて、お役に立つのでしたら、顔くらいならいくらでもお目にかけましょうという気持ちであります。
ただし、ご利益はないと思いますが…
横田南嶺