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臨済宗大本山 円覚寺

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2020.07.16
今日の言葉

菩提心

華厳経入法界品で、善財童子が五十一番目に訪ねたのは、弥勒菩薩のところでした。

弥勒菩薩のところにゆくと、壮大な楼閣が見えました。

素晴らしい荘厳のまばゆいばかりの楼閣でした。

この楼閣を拝して、善財童子は一層諸仏を供養する心を強くしたのでした。

そこに弥勒菩薩が現れて、善財童子に、菩提心について説かれます。

菩提心とは、もともとは、悟り(菩提)を求める心、悟りを得たいと願う心などの意味です。

大乗仏教においては、特に利他を強調した求道心をいいます。

菩提心は大乗仏教の菩薩の唯一の心で、一切の誓願を達成させる威神力を持つとも『仏教辞典』には解説されています。

白隠禅師は、菩提心とは、上求菩提下化衆生の心だと説かれています。

道を求める心、多くの人々を救いたいと願う心のことを言うのです。

弥勒菩薩は善財童子に対して、

「良家の子よ。

菩提心は、たとえば人が万病に効く薬を得て、病悩から逃れるような効能があるものです。

たとえ欲望の炎が燃えさかっていても、菩提心をおこせば、焼かれることはありません。

良家の子よ。如来の家に生まれて菩提心をおこせば、一切世間の諸魔・眷族も害することはできません。

固い鋼の剣が軟鉄の鎖を断つように、菩提心の風は吹いて煩悩を除きます。

もし人が荒れた海で漂流しても、菩提心をおこせば溺れず、怪魚に害されることもありません。

菩薩大士もそれと同じです。

菩提心をもって生死の海に入れば、諸苦・煩悩に溺れることはありません」

と説かれています。

道を求めようとする心こそが、自分自身を導き、そして守ってくれるのです。

それほどまでに発心ということは尊いのであります。

逆を言えば、菩提心を失うと、欲望の炎に焼かれ、煩悩の海にも溺れてしまうことになるのでしょう。

一心に道を求めて旅をする善財童子の心こそが菩提心であり、それは菩提そのものであると言えます。

私達でいえば、よし坐禅しようと思う心、写経をしようと思う心、仏教を学ぼうと思う心こそが、自分自身をよき方向へと導いてくれるのであり、守ってくれるのです。
 

横田南嶺

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