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臨済宗大本山 円覚寺

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2020.05.18
今日の言葉

内と外

毎日新聞の日曜くらぶに連載の「新・心のサプリ」は、精神科医の海原純子先生が、毎週示唆に富む内容の文章を書いてくださっています。

十七日の日曜日の題は、「内と外」でした。

新型コロナウィルス感染拡大を防ぐために、自粛要請がなされている中でも、営業を続けるパチンコ店があって、そこの並ぶ人たちもいるということに触れています。

行列に並ぶ人が、インタビューに答えて、「家にいて退屈ですることがないから、やっていれば来る」と発言されたことを取り上げていました。

それに対して、海原先生は

「「外」に頼るものがあれば、それに頼るということなのだ。

家にいることを退屈にしない為には自分で何かを作り出す必要がある。

そうしたプロセスを確立する前に、「外」にたくさんの頼るものがあれば、

自分の「内」にある力に気づく前に、

外にあるものに頼って、

そのうち「内」にある力を活かすことを忘れてしまう可能性がある」

と指摘なさっています。

「私たちは「外」にあるものに頼りがちだ」というのです。

外にある楽しみを得られない時には、この生活でできることを創り出さなければならないということなのです。

海原先生は、ジムに行けないかわりに自宅でストレッチをなさり、時間のかかる料理を作ったりして楽しんでいらっしゃるようです。

そして最後に、

「外に出ず、内でできる楽しみを自分の内にもっている力で創り出すことは、新型コロナウィルスが私たちの社会につきつけたテーマのひとつのようにも思える」

と結んでいました。

これはまさしく禅的発想だと思いました。

これこそ禅の本領なのです。

なにせ、臨済禅師は、「外に求めるな」と繰り返し説かれているのです。

外に求める限り安心は得られないと一貫して説かれています。

その外に求める心が止んだ時が、「無事」だという教えです。

内でできる楽しみ、いろいろありましょうが、やはりなんといっても「坐禅」です。

体と呼吸と心を調える。ストレスからの解放、穏やかな心になれる。自然と感謝の気持ちが湧いてくる、イライラしない、実にいいことずくめです。

日曜の朝には、ライブの坐禅会を行いました。大勢の方が参加してくださいました。

早速にお礼の言葉を頂戴しています。

有りがたいことに、私も長年お世話になっていて、坐禅歴は五十年以上だと思われる八十代の老翁もご参加してくださっていたようで、ご自身のブログに紹介してくれました。

今こそ坐禅の時であります。

 

横田南嶺

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