icon_arrow-r_01 icon_tryangle icon_search icon_tell icon_download icon_new-window icon_mail icon_p icon_facebook icon_twitter icon_instagram icon__youtube

臨済宗大本山 円覚寺

臨済宗大本山 円覚寺

  • 円覚寺について
  • 拝観案内・アクセス
  • 境内案内
  • 年間行事・法要
  • 管長のページ 2025.06.16 更新
  • 法話会・坐禅会・
    写経会
  • 御朱印・御祈祷
  • 円覚寺売店
  • お知らせ
  • Q&A
  • リンク

© 2019 ENGAKUJI
ALL RIGHTS RESERVED.

お問い合わせ

2020.02.05
今日の出来事

鬼追わず福を求めず

節分会には、各神社やお寺では、盛大に豆まきがおこなれるようです。

明くる四日の朝刊には、そんな節分会の様子が掲載されています。

円覚寺ではというと、本山ではほとんど何もしません。

僧堂の中だけでひっそりとお経をあげて豆をまいています。

お隣の建長寺さまでは、毎年盛大に行われているようです。

たぶん建長寺でおやりになっていることには、円覚寺は遠慮するのだと思います。

「鬼は外、福は内」という豆まきには、私自身は少々違和感を抱いていました。

元来仏教では、鬼と福とを分けることはしないはずです。

福の神である吉祥天と貧乏神である黒闇天とは、一体であるという教えもあるのです。

しかしながら、今のように新型ウイルスが問題になっているのを考えますと、

古の人たちは、疫病などお互いの命を脅かすものを遠ざけようという素朴な願いがもとになっているのだなと納得することができます。

そんなことを思っていると、黒住宗忠の歌を教わりました。

黒住宗忠は、黒住教の教祖ですが、とても素晴らしい思想をお持ちで、私も常にその教えを参照しています。

鬼追わず 福を求めず 我はただ

  追われし鬼を 福にみちびく

というお歌であります。

鬼だからといってむやみに追い払うこともしなければ、ことさらに福を求めることもないというのは、「無事」の心境でありましょう。

さらに、追われてきた鬼を福へ導くというのですから、慈悲の心がよくあらわれています。さすがだと思いました。

黒住宗忠の「まること」の世界です。みんな歪みや偏りのない調和のとれたまるい状態であり、それが天地自然の元来の姿だという教えです。

新型ウイルスの猛威もやがておさまって、どうか福が実現されるようにと願っています。

横田南嶺

鬼追わず福を求めず

前の記事
次の記事

カテゴリー

  • 僧堂提唱(37)
  • 坂村真民 詩(88)
  • 掲示板 (今月の詩)(31)
  • 今日の言葉(2111)
  • 今日の出来事(164)
臨済宗大本山 円覚寺

〒247-0062 鎌倉市山ノ内409  
TEL:0467-22-0478

  • 円覚寺について
  • 拝観案内・アクセス
  • 境内案内
  • 年間行事・法要
  • 管長のページ
    • 管長侍者日記
    • ビデオ法話
    • 回覧板 (おしらせ)
  • 法話会・坐禅会・写経会
  • 御朱印・御祈祷
  • お知らせ
  • リンク
  • 円覚寺売店
  • Q&A
  • お問い合わせ