本日、雲水達二十名ほどを連れて
高尾山に参拝してきました。

高尾山のふもとから
歩いて登山。
薬王院で、ご護摩を焚いていただいて
真言宗の祈禱を体験。
薬王院の和尚様のご案内で諸堂拝観。

真言宗の祈禱というのは、
ホラ貝と共に衆僧が入道し、
ホラ貝が鳴り響き
太鼓が力強く打たれ、
錫杖が振られ、護摩壇に火が焚かれ、
めらめら燃える炎と共に祈るのは
何とも言えぬ荘厳さと力強さがあり、
おおきな力をいただく思いがします。

そのあと山頂まで登って
皆で持参したおにぎりを食べてきました。

朝天候がよくなく、心配したのでしたが
少し曇ってはいましたが
おかげで日射しも強くなく
高尾山の清々しい空気をたくさん
吸うことができました。

僧堂も七月いっぱいの雨安居を終えて
そのまま八月はお盆の諸行事に追われ
ようやく一息つく頃。
時には気分転換も必要かと思っています。

高尾山のご本尊は「飯縄大権現（いづなだいごんげん）」
と申します。
余り耳にしないのですが、烏天狗の姿で現されたりするようです。
高尾山で伺った話では、
何でも不動明王と歓喜天と荼枳尼（だきに）天と弁天様とカルラとの
五体が合わさったのだとか。

写真は、山頂でおにぎりを食べる雲水達。
丸坊主頭に、円相のTシャツがおもしろくて
思わず撮影しました。

月末には、湯島の麟祥院で
平林寺の老師、相国寺の老師、大乗寺の老師
円福寺の老師方と共に臨済録をめぐっての
研鑽の会に参加します。

横田南嶺