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臨済宗大本山 円覚寺

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2026.04.24
今日の言葉

出張イス坐禅

先日は小田原のお寺に出張してイス坐禅を行ってきました。

同じ臨済宗ですが、建長寺派のお寺で、東学寺様というお寺です。

そこのお寺の和尚様は布教にとても熱心な方でいらっしゃいます。

臨済宗の布教師としても活躍されていらっしゃいます。

かつて小田原で仏教会の講演会のあった折に、講師として私を呼んでくださったことがありました。

近年副住職もお入りになったようで、お二人でお迎えくださいました。

副住職様も温厚でお人柄のよい方でいらっしゃいます。

今回はイス坐禅九十分と質疑応答三十分とで二時間の時間をいただいていますので、たっぷりと実習ができます。

本堂にお参りすると、ご本尊様は、嵯峨の清涼寺式の釈迦如来像であります。

神奈川県の重要文化財に指定されている素晴らしいご本尊様であります。

清涼寺の釈迦如来像は、お釈迦様が母の摩耶夫人に説法を行うため、九〇日のあいだ忉利天に昇ってしまい、優填王はお釈迦様の不在を嘆いてお釈迦様の像を造り礼拝供養したのがもとになっています。

そんな素晴らしいお釈迦様がお祀りされているご本堂でイス坐禅ができるのは有り難いことであります。

本堂にはすでにイスを並べてくださっていました。

そこにこちらから持参したタオルや手ぬぐいを用意していきます。

和尚様がこちらでいたしますと言ってくださいましたが、皆さんのお坐りになるおイスに一枚一枚タオルや手ぬぐいを置いていくこともイス坐禅のひとつになっています。

お一人お一人が安楽に坐れますようにと念じながら、タオルや手ぬぐいを置いてまわりました。

今回は時間もたっぷりありますので、割り箸にテニスボール、それにお土産の鳩サブレーも並べておきました。

そんな支度をするのも楽しいひとときであります。

そうしてそれぞれのイスに配っているうちにも参加者の方が集まり始めます。

ご住職も副住職もそれに副住職の奥様もお手伝いくださり、とても暖かい気持ちになります。

これら一連の準備も坐禅の一環であります。

そうして準備を終えて控え室でお茶をいただき、しばし歓談させていただきました。

時間になってイス坐禅が始まります。

おそらく初めて体験される方がほとんどだと思いました、

そもそもは昨年建長寺様の住職研修会で、イス坐禅の講習をさせていただき、それに参加されていた東学寺の和尚様がとても喜ばれて、お手紙をいただいて、それから是非とも一度お参りしましょうという話になったのでした。

東学寺様ではふだんから坐禅会や法話会などが行われています。

常連の方々もいらっしゃいます。

お檀家の方やチラシなどで知ってお見えになった方もいらっしゃるようでした。

はじめに一時間ほどかけてじっくりと身体をほぐしてゆきました。

身体が変わると心も変わってくることを体験してもらいました。

合掌で身体が変わり、心も落ちつく体験をしてもらいました。

これは副住職さんに協力してもらいました。

はじめにただ立ってもらって横から軽く押してみます。

身体は押されると揺れます。

鳩サブレーを手ぬぐいでくるんで、両手の間にそっと挟んでもってもらいます。

合掌の手の間に、手ぬぐいでくるんだ鳩サブレーを挟んだ形です。

鳩サブレーは割れやすいのそっと挟みます。

すると、横から押しても微動だにしなくなります。

身体が変わっているのです。

身体が安定して落ちつくと心も落ちつきます。

今度は鳩サブレーを外してもらって、ただそっと合掌します。

鳩サブレーを挟んでいたときの感覚で、そっと手を合わせています。

それでも同じように横から押しても動かなくなっています。

とても安定するのです。

それでもそこでちょっとそこの時計を見て、今何時ですかと聞くと、とたんに身体が崩れるのです。

そんな実験してから身体をほぐしてゆきました。

末端からほぐすようにして、指の爪から行いました。

そして指、手首をほぐしました。

これだけで首や肩が楽になります。

それから足を行いました。

ご本堂でのイス坐禅ですので、多くの方ははだしになってくれていました。

三省堂書店のときなどは靴を履いたままですので、足の裏に触れることはできません。

この点は畳の上ですと、はだしになれるので有り難いことです。

足首、足の指、足の裏を入念にほぐしてゆきました。

はじめに左足を行って、右足との差を感じてもらいました。

足の色が全然違ってみえます。

両方の足を調えると床をしっかりと踏む感覚が出てきます。

更にテニスボールを踏んでもらって、足で床を踏むことを実習しました。

そして肺を大きく動かす呼吸筋を使うようにしました。

これで呼吸を感じることができます。

最後に腰を立てるのですが、これは仙骨や座骨を感じてもらい、最後に鼠径部に割り箸を当てて、割り箸を挟み込んで、股関節を引き込んで腰を立てるようにしました。

これで皆さんとてもきれいに坐れるようになっていました。

約一時間かけたのですが、皆さんがとてもきれいな坐相になっていました。

そのまま十数分坐りました。

そして立ってもらい、その場で足踏みをしながら動かない経行を行いました。

これも呼吸に合わせてゆっくりと足をあげたりおろしたりします。

動きの中に平静な心を保つようにします。

さらに手ぬぐいを作ったイス坐禅を行いました。

私自身もとても安らいで、しかも充実して坐ることができました。

終わった後に質問をいただいてお答えしたりしていました。

長年お寺の坐禅会に通っていらっしゃる方からは、こんなによく坐れたのは初めてだと感想を言ってくださいました。

これは鎌倉から来ている私に対しての温かいお心遣いのお言葉です。

長年坐禅をされていたからこそ、イス坐禅で一層身体が調うようになったのだと思います。

本堂には一杯の参加者でしたが、こんな大勢でこんな静けさの中で坐れたのは感動したと言ってくだいました。

丁寧に身体をほぐして調えていって坐ると、ほんとうによく坐れるものです。

実際に坐っている時間はそれほど長くはないのですが、深い坐禅ができるように感じています。

出張イス坐禅も多くの方に喜んでもらって有り難い限りであります。

場の雰囲気がとてもよいのは、これはご住職と副住職とがふだんから熱心に布教をなされている賜物だと思いました。

お寺に仏法が活きていると感じたのでした。

 
横田南嶺

出張イス坐禅

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