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臨済宗大本山 円覚寺

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2025.01.02
今日の言葉

七つの宝

今年は令和七年であります。

七にまつわる言葉は多いものです。

北斗七星にはじまりたくさんあります。

私たちが一番よく使う袈裟のことを七条袈裟といいます。

七堂伽藍という言葉もあります。

これは宗派によって異なるようです。

『広辞苑』には、

「寺院の主要な七つの建物。

七堂は必ずしも確定しておらず、また「悉堂」(完備した堂宇)の意ともいう。

南都六宗では金堂・塔・講堂・鐘楼・経蔵・食堂(または中門)・僧房を、

禅宗では仏殿・法堂・三門・庫院・僧堂・浴室・東司を指す。」

と解説されています。

あまり良い意味ではありませんが、七難というのもあります。

これも『広辞苑』では

①〔仏〕七種の災難。

個人が受ける災難・難儀。

法華経普門品に出る七難について観音義疏では、火難・水難・羅刹難・王難・鬼難・枷鎖難・怨賊難とまとめる。

仏法が衰退した国土に起こる災難。

薬師経では、人衆疾疫難・他国侵逼難・自界叛逆難・星宿変怪難・日月薄蝕難・非時風雨難・過時不雨難。

仁王経では、日月失度難・星宿失度難・災火難・雨水難・悪風難・亢陽難・悪賊難。」

と書かれています。

亢陽難は干ばつです。

竹林の七賢というのもあります。

こちらは「中国の魏・晋の交替期に、世塵を避けて竹林に会し清談を事としたといわれる7人の文人、阮籍(げんせき)・?康(けいこう)・山濤(さんとう)・向秀(しょうしゅう)・劉伶(りゅうれい)・阮咸(げんかん)・王戎(おうじゅう)の称。」です。

七情は「7種の感情。

素問霊枢(黄帝内経)では、喜・怒・憂・思・悲・恐・驚。

礼記の礼運篇では、喜・怒・哀・懼・愛・悪・欲。仏家では、喜・怒・哀・楽・愛・悪・欲。」

となっています。

七宝とは、「七種の宝物。経典により異同がある。
金・銀・瑠璃・玻璃・硨磲・珊瑚・瑪瑙」です。
[広辞苑 第七版]

有名なのがなんといっても七福神です。

『広辞苑』の解説には、

「七柱の福徳の神。大黒天・蛭子・毘沙門天・弁財天・福禄寿・寿老人・布袋。」
とあります。

七福神のなかで、恵比須さんだけは日本の神様であります。「

こちらも『広辞苑』には、

「恵比須・恵比寿・夷・戎・蛭子」といろんな表記が書かれていて、

「①七福神の一つ。もと西宮神社の祭神蛭子命(ひるこのみこと)。

海上・漁業の神、また商売繁昌の神として信仰される。

風折烏帽子(かざおりえぼし)をかぶり、鯛を釣り上げる姿に描く。

3歳まで足が立たなかったと伝えられ、歪んだ形や不正常なさまの形容に用い、また、福の神にあやかることを願って或る語に冠し用いたともいう。」

と書かれています。

「ひるこ」とは「日本神話で、伊弉諾(いざなぎ)・伊弉冉(いざなみ)二神の間に最初に生まれた子。

3歳になっても脚が立たず、流し捨てられたと伝える。

中世以後、これを恵比須として尊崇。」

というのです。

恵比須さんは日本でも信仰が盛んであります。

かつて建仁寺にいた頃には、すぐ隣に恵比須神社がありましたので、正月の十日にはとても賑わっていたことを覚えています。

大黒さん、毘沙門さん、弁才天はインドの神様で、福禄寿、寿老人、布袋さんは中国の神様であります。

七覚支という言葉もあります。

こちらは岩波書店の『仏教辞典』には

「悟りへと導く要素のこと。

<覚分><菩提分>とも訳される。

原始経典以来、1)念(ねん)、2)択法(ちゃくほう)、3)精進(しょうじん)、4)喜(き)、5)軽安(きょうあん)、6)定(じょう)、7)捨(しゃ)の七つが覚支として数えられ、<七覚支>と総称された。

それは、これまでのおのれの言行を注意深く思い起こし(念)、

それらを正しい智慧によってよく思量しつつ(択法)、

怠ることなく励むならば(精進)、

心に喜びが生じ(喜)、

喜ぶことによって身体が軽やかになり(軽安)、

それより心が安らかになり統一されて(定)、

あらゆる感情を離れた平等な態度が達成される(捨)、ということである。」

と解説されています。

七仏通誡の偈はよく知られています。

『仏教辞典』には「過去七仏が共通して保ったといわれる偈で、仏教思想を一偈に要約したものとも見なされる。

漢訳で、「諸悪莫作(しょあくまくさ)、衆善奉行(しゅぜんぶぎょう)、自浄其意(じじょうごい)、是諸仏教(ぜしょぶっきょう)」〔法句経183〕といい、「もろもろの悪をなさず、すべての善を行い、自らの心を浄めること、これが諸仏の教えである」の意。」であります。

悪いことをせず、よいことをして、心を浄める、これが仏の教えであります。

七つの宝というのも説かれています。

七聖財というものです。

心の中にある最勝の徳という財が七つ説かれています。

一は信です。行う善とに確信を持つことです。

二は、戒です。

身と語をきちんと維持することです。

正しく善い行為をいいます。

三は慙です。悪をなすことに心が恥じることです。

四が愧です。悪に対する恐れです。

五が聞です。

多くを学び学習することです。

六は施、施すことです。

七は慧です。

「理由、 善悪、 是非、 功罪、 利益、不利益を真に知り理解し、考え、調べ、行おうとすることを知ること」を言います。

こういう七つの宝は大事にしたいものであります。

 
横田南嶺

七つの宝

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