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臨済宗大本山 円覚寺

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2021.04.22
今日の言葉

ご縁はひろがる

大摂心に入る前の土曜日に、岐阜県揖斐川町にある大興寺様に法話を頼まれて行ってきました。

大興寺様は、今回で三度目の法話であります。

和尚様も法話会の開催については、慎重にご考慮され、本堂の中にはあらかじめ六十名の方を予約していただいて、入ってもらい、その他は、YouTube配信するという方法で行いました。

写真にあるように、本堂の中で間隔を開けて換気をよくして、行ったのでした。

YouTubeでは、その日の法話を今も聞くことができます。

普段話していることを、まとめただけでありますが、ご関心があればご覧ください。

その次の日曜日には、NHKラジオ宗教の時間でお話をしました。

こちらは、すでにあらかじめ録音していたものを放送したのでした。

また日曜日の午後には、円覚寺でゆったり坐禅会というのを開催して、方丈の中で二十名の方と共に坐り、それ以外にもオンラインで皆さまとご一緒に坐禅させてもらいました。

遠出をして帰って来てすぐだったので、少々疲れもあったのですが、皆さんと共に、静かに坐ると疲れもとれるものであります。

オンラインでの参加の方もいらっしゃったので、坐禅中も集中が途切れないようにと、こちらから、どういうところに意識を集中させるか、言葉を入れながら行いました。

とりわけ、頭であれこれ考えることを一瞬で止める方法を思いついたので、紹介しました。

頭であれこれと考えすぎるから、苦しみが生まれるのです。

坐禅中は、その頭の働きを止めるのです。

ところが、止めようとすればするほど、心は揺らぎ動き、とめどなくさまようのであります。

どうしたら、思考を止められるか、効果的な方法を思いついたので、それを皆さんに披露して一緒に実践したのでした。

自分でやっても随分と効果的で楽になりました。

そのゆったり坐禅会に、僧職の方がお見えになっていました。

他宗の方であります。まだ三十代の青年僧であります。

よその宗派の方でありますが、私のYouTubeを通してご縁がつながり、何度かお手紙をいただいていました。

手紙で何度かやりとりしていたのですが、このたび、わざわざご遠方から円覚寺の坐禅会にお見えになったのでした。

坐禅会のあとに、控え室で少しお話させてもらいました。

こういう方ともつながりが出来るというのも、コロナ禍にあって、新たな方法を考えてきたおかげでもあります。

更に四国の方から、お手紙とお菓子を送っていただきました。

いただいたお菓子が、なんと盤珪最中というのであります。

盤珪禅師語録を講義して、配信しているからこそのご縁であります。

盤珪禅師は、姫路の網干に龍門寺を建てられて、そのお寺と四国の大洲市にある如法寺というお寺と、それから東京の麻布の光林寺と、この三つのお寺が活動の拠点でありました。

大洲市のお菓子屋さんの最中なのでした。

盤珪禅師もよもや、最中になっているとか、ご存じあるまいと察します。

いただこうにも、包み紙だけではなく、最中にも「盤珪」の二文字があるので、もったいない思いでありました。

こうして、地方への講演、ラジオの出演、YouTubeの配信などで、新たなご縁のつながりができてきます。

ラジオで話をしたのは、「つながりの中で生きる」という題でありました。

聞き逃した方は、今でも聞くことができます。

宗教の時間「つながりの中で生きる」

このつながりが広がってゆくことを感じます。

つながりが広がるというと、かつて読んで岸武雄さんの『わたしはひろがる』という本を思い出しました。

分かりやすい絵本なのです。

小さい時には、

「わたしが世界のすべてであった」のでした。

その時には、お菓子をいただいても、弟の方のお菓子が大きいと怒っていたのでした。

ところが、弟とお菓子を分け合って食べると、食べるお菓子は減っても「なんとなく楽しい」という思いになって、

「こうして、わたしの中へ弟がはいってきた。」というのです。

更に、お母さんがどんなに忙しそうにしていても、平気だったのが、お母さんのお手伝いをするようになったのでした。

すると、

「おかあさんと仕事をすると、なんとなく楽しい。」というのです。

そうしますと、

「こうして、わたしの中へおかあさんがはいってきた。」ということになります。

そして更に、学校に行って、友達とグループで教えあったり助け合ったりして勉強するようになりました。

そんな楽しみを覚えるようになると、

「こうして、わたしの中へ、友だちがはいってきた。
遊び友だちばかりでなく、勉強の友だちがはいってきた。」というのです。

更に世界の国々でたいへんな思いをしている方のことまでも思うと、

そんな世界の人たちもわたしの中にはいってくるのです。

こうして、

「ああ、わたしはたったひとりなのに、」

弟もおかあさんも世界の人まで包んで、

どんどんと「ひろがる、ひろがる」

という話なのです。

ひろがる、ひろがる、ご縁はどんどんひろがると感じると、有り難く楽しく、そして嬉しくおもうのであります。

 
横田南嶺

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