二月十五日が、お釈迦様がお亡くなりになった日、涅槃会でありますので、涅槃会に因んだ話をします。

この日曜説教を始められた朝比奈宗源老師は、幼くして両親を亡くし、お寺で涅槃図を拝んで感動されて、仏道に目覚められました。

涅槃図は、お釈迦様がお亡くなりなる時の絵だというのに、まるでお昼寝でもしているような穏やかなお姿で描かれています。

そこでお寺の和尚に、お釈迦様はおかくれになったというのに、死んだような顔をしていないではありませんかと問いました。

すると和尚は、それはお釈迦様がお亡くなりになっても、本当はおかくれになったのではないから、死んだように描かれていないのだと答えられました。

この和尚が言われた、死んでも本当は死なないという言葉が、朝比奈老師を驚かせました。

そして長年の修行の結果、死んでも死なない仏心の世界に目覚められました。

日曜説教では、涅槃図の解説もしながら、仏心の世界についてお話します。

またライブでお聞きくださっている方の為に、法話終了の後、十五分ほど時間を取って、皆さまのご感想をお聞かせくだされば、それにお答えしたいと思っています。
簡単な質問でしたら、その場でチャット機能をお使いくだされば、お答えするつもりであります。

どうぞ、午前九時にご覧くださいませ。

 
横田南嶺