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臨済宗大本山 円覚寺

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2020.05.17
今日の言葉

最も怖い生き物

毎日新聞の十七日の「余録」に目を通すと、

「地球上で最も多くの人命を奪う、怖い生き物は?」という一文が目に入ってきました。

私は、瞬時に「それは人だろう」と思いました。

「余録」には、猛獣や人食いザメを思い浮かべるかもしれないが違うと書かれています。

答えは「蚊」だそうです。

この小さな昆虫が媒介する感染症によって、年間八十万人以上が亡くなっているそうなのです。

ライオンによる死者に百人ほど、サメによる死亡も一桁だというのです。

それから、「蚊」についで人の命を奪うのは「ヒト」だと書かれていました。

「余録」には、それらの情報は、マイクロソフトの共同創始者ビル・ゲイツ氏の書かれたものに依るとありました。

そのゲイツ氏が、五年前の講演で「今後千万人以上が命を落とすとすれば、戦争ではなくウイルスの可能性が高い」と指摘されていたそうなのです。

そんな記事を読みますと、人間というのは、もろくはかない命なのだと思います。

これほどの技術を発達させ、文明を進化させてきても、「蚊」によって多くの命が奪われ、目に見えないようなウイルスに脅かされるのであります。

折から、書類の整理をしていると、十数年前の新聞切り抜きが目にとまりました。

村上和雄先生のコラム記事でした。

「『地球に優しく』に潜む人間の驕り」という題でした。

「地球にやさしい技術開発というが、それは人間の傲慢を表しているのではないか。

むしろ地球が優しいからこそ、われわれはいま生存できているのではないか。

……私たちは、サムシング・グレートを含む自然や他の動植物のおかげで生かされて生きている。

その真実を再認識し、人間至上主義を変革することが必要ではないか」

と訴えられていました。今から十五年前の文章でした。

人間お互いに傲慢にならずに、この地球の片隅で謙虚に生きるしかないと思いました。

 

横田南嶺

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