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臨済宗大本山 円覚寺

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2020.04.05
今日の言葉

耕す

このところ、諸行事がすべてキャンセルになったので、時間ができて、畑を耕しています。

青空のもとで鍬を持って、土を耕すのは、なんとも心地よいものです。

畑を耕しながら、お釈迦さまの言葉を思い起こしています。

 

お釈迦さまが、マカダ国の南山におられた時の事、

おりから田植えの時期で、バラモンが田を耕していました。

そこにお釈迦さまが托鉢して食を乞われました。

 

それに対してバラモンは、

「わたしは耕して種を播く。耕して種を播いたあとで食う。あなたもまた耕せ、また種を播け。耕して種を播いたあとで食え」

と言いました。

 

お釈迦さまは、

「バラモンよ。わたくしもまた耕して種を播く。耕して種を播いてから食う」

と答えました。

 

あなたが耕している姿など見たこともない というバラモンに対して、

お釈迦さまは、

 

信はわが蒔く種である。

智慧はわが耕す鋤である。

身口意の悪業を制するは、

わが田における除草である。

精進はわがひく牛にして、

行いて帰ることなく、

おこないて悲しむことなく、

われを安らけき心に運ぶ。

 

と詩をもって答えられました。

古い『耕田経』という経典にある話であります。

 

そんなお釈迦さまの言葉を思い起こしながら、畑を耕していると、土の中に幼虫が眠っているのに気がつきました。

あやうく、鍬で殺めてしまいそうでした。

 

私ども禅宗では、中国の唐の時代の頃から、作務(さむ)といって畑を耕したりする労働を尊んできました。

ですから、今でも畑を耕したり掃除をしたり、作務を大事にしています。

しかしながら、お釈迦さまは、仏弟子たちには、土を耕すことを戒律で禁じられました。

なんとなれば、土の中の虫の命を殺めることがあるからなのでした。

 

地中に眠っていた幼虫を、静かに土の中に戻してあげながら、

大地の中の生き物のことまでお考えになって、殺生を禁じられたお釈迦さまの慈悲心の篤さに、改めて感動しました。

横田南嶺

耕す

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